とうもろこし畑からの眺め

エスパ作品は平野レミ、NiziUはてれび戦士

【2022年】今年の注目株はNew Jeans ハニ!ベトナム系オーストラリア人が2年半であの仕上がり

今年も1年の振り返りをここに残しておきます。

いや〜2022年長かったですね。色々ありました。Kep1erのデビューステージからまだ1年も経っていないことに筆者は衝撃を受けています。

2021-22年は新人ガールグループが続々と出てきていて、第4世代については長く見てみないと言えることもないので、短く感想を記していくのですが「ついに各企画会社から次を担う、すべての駒が出揃った」といったところですかね。

というわけで今年の筆者的ハイライトを綴っていきます。

【少女時代】5年ぶりの「少女時代の声」「少女時代のステージ」

August 21, 2022 Girls' Generation - 'FOREVER 1' at Inkigayo | Kpopping

少女時代・KARAからKPOPに入った筆者としては、これ以上の2022年ハイライトはありません。正直、このカムバックで上半期の出来事はほとんど忘れました。

久しぶりにアイドルをしたメンバーが大半にもかかわらず、舞台上のアイコンタクト含め、何も衰えていなくて、これぞ少女時代という舞台にまず感動。アルバムも少女時代の声がして、何度聞いても良くて、久しぶりに少女時代を摂取できて本当に興奮しました。

そして、SMTOWN水原コンサートの終盤にようやく少女時代が出てくるぞとなった時のオーディエンスの高揚は忘れられません。最初にオープニングクリップが流れた時に沸き起こった「ついにあの完全体が出てくるぞ」という会場全体の歓声とその歓迎ぶりは本当に印象的でした。実際にヒョヨンちゃんは泣いていましたが。

また少女時代のステージを楽しめる機会が来ることを切に願っています。

では話を移して、第4世代の筆者的ハイライトを。

【NMIXX】世間的には遅れをとっているグループなようだが、とっても良い。

「0と1の迷路が見える?」
(↑NMIXXもデジタルの世界観含有!?)

2月末デビューで実はまだ1年も経っていないという彼女たち。全員良い。本当に全員良い。

なんとなく第4世代のほかのグループより遅れをとっている風な評価をされていますが、とっても良いステージを継続的に生み出していて、これからにすごく期待しているグループであります。歌にパフォーマンスにメンバーの相性に、現時点でも面白いし、これからも絶対に面白いと筆者は思うのですが...。第4世代のライブにどれか一つしか行けないとしたら、筆者は迷わずNMIXXのライブに行きます。

そして彼女たちが印象的だったのは、デビューステージからすごく楽しそうにステージをすること。そしてデビューMV公開よりも前、初めて全世界に向けて自己紹介をした、週刊アイドルでの挨拶のテンションがとんでもなく高かったこと。おう、初お披露目からそのテンションねと。JYP所属ということもあり意外性がありましたね。来年も引き続き、元気に頑張ってもらいたいです。

【New Jeans】5人の澄んだ空気に癒される、この子たち嫌いな人いるのか?

NewJeans Becomes 1st K-Pop Group To Make Various Spotify Charts With A Debut Track

New Jeans初の海外公演であったKCONサウジのオープニング、Hype Boyを見て泣きそうになりました。未来ある若者見ていると涙が出てきます。これは『はじめてのおつかい』を見て流す涙と同じタイプ。若さを若さのまま存在させているので、彼女たちを見ているとぐっとくるものがあります。

Hanni Hanni Newjeans GIF - Hanni Hanni Newjeans - Discover & Share GIFs

そして、タイトルも書きましたが、筆者が第4世代で注目するアイドルがこのNew Jeansハニ。

筆者の心の声としては、『数年前に韓国に来たのに、こんな自然に馴染むもんか?ライブのMCとか生配信とか、本当にファンとのやりとり上手。 言葉の使い方も上手だし、場の空気を作るのも上手。思い切りもいいし、不思議すぎるし、頼もしすぎる。 ベトナム系オーストラリア人というが、英語の頭から3年足らずで韓国語であの返しができるようになるものか?』と不思議で仕方ありません。とにかくセンスが良い。数年後に注目のアイドルシリーズでハニのことを書ければと思います。

ミンヒジンの「New Jeansは最も基本的なことだが実践されなかったことを実践してみるチームになりそうだ」という言葉。今後が楽しみな、眩しい5人組であります。

XG】ロートーンのガールクラッシュに痺れる

XG OFFICIAL on Twitter: "📷 #XG 220702 Show! Music core #MASCARA  #XG_MASCARA https://t.co/g3mPBQ2Xs4" / Twitter

Mascaraの韓国音楽番組のステージめちゃめちゃ格好良くなかったですか?

ある動画のコメント欄に彼女たちについて、「ガールクラッシュだけど荒っぽくなく、スタイリッシュで上品な雰囲気。芯の強さと落ち着き、上品さ、奥ゆかしさが皆の根底から感じられ、パワフルだけれど同時に繊細でとても美しい。」とあまりに的確にXGの良さを言語化しているコメントがあり唸ってしまいました。まさにそれ。

個人的にはXGのステージを見て、大昔にMステで少女時代のPaparazzi (2012)を見た時の感動を思い出しました。貫禄と落ち着き、忙しくない動きであれだけ魅せられるという。

そんなこんなで次作もとても期待しているXGであります。

【LE SSERAFIM】セカンドアルバム・良

上半期のデビューアルバムの活動を見た当初は、2022年のハイライトにLE SSERAFIMを入れることはないと思ったのですが、セカンドアルバムがかなり刺さったので取り上げることにしました。5人になったからなのか、単にコンテンツが増えてきたからなのか、徐々に個々の良さが伝わってきた下半期だったなと思います。

どうでもいいんですけれど、LE SSERAFIMのマンネのウンチェ、KARAのマンネ・ジヨンを彷彿とさせる天真爛漫さが本当に愛らしいですよね。彼女を見ると、ああいう自然な可愛さに勝るものはないよな〜と微笑ましく眺めています。

【LIGHTSUM】売れるきっかけがあるならそれは何かと考えていたら、まさかのリストラ事件

去年のデビュー時から好感を持って見ているグループ。『Alive比較的によかったけどな〜。でも今年の活動あれだけしな〜。競合他社のガールグループを見ても、もう一つパンチなりきっかけがないと売れないんだろうな。』と思っていたところに、メンバー2人がリストラされていました。事務所の意向がわからなくもないですが、デビューさせた子を辞めさせるのはさすがに無責任ではと思った次第です。来年の活動に要注目です。

NCT DREAM】確実に大人化した2022年だった、、、。

NCT Dream: K-Pop Stars on 'Hot Sauce,' New Album 'Glitch Mode' – Rolling  Stone

今年の主な活動はGlitch Mode正規2集・ドリームショー・冬アルバム発売。昨年2021年はこの先どうなることかと思いましたが、意外と存続しているみたいです。

そして今年思ったのは、みんな大人になったな〜と。一番年下のチソンもKpopのオッパ感を急に醸し出し始めたような。そしてNCT 127とぱっと見の雰囲気が似てきたのが悲しいような。まあもう7年目ですからね。

それでもチソンとチョンロの話を聞いていると、この2人はセンスと心意気のある素晴らしいアイドルのままで、裏切らないな〜と。なんかもう安心・安定の二人です。チソンのファンとの意思疎通、チョンロがセットリストに押し込んだ曲。いいところをついてくるし、痒いところに手が届く。やっぱりこの2人はセンスあって笑えます。変わらずに筆者が注目するアイドルトップを走ります。

【TXT】何かどんどん違ってきている気がするのだが。

https://pbs.twimg.com/media/FSTHcXkVsAAoSqs.jpg:large

デビューから3作目ぐらいまではこれから面白くなるのではと思っていたTXTですが、うーんなんだかなと。去年のまとめ記事にもなにか違うと書いたのですが、今年はヨンジュンでさえ、なんか違うな?になってきています。ライブのパフォーマンスが5人の強みになれば良さそうなんですけれど、それも難しそうな感じ。というわけで筆者としてはどう現状打破していくのか今後に注目です。

まとめ

Confirmed! KARA to make November 2022 comeback今年は第4世代ガールグループの台頭、中堅のQueendom2、大ベテランたちのカムバックと色々ありましたが、筆者としては少女時代完全体を見れたことがただただ嬉しかったです。また2022年は日本以外にアメリカ・韓国でコンサートに行く機会があったのですが、来年は日本でも公演が増え、思う存分声が出せる状況になっていてほしいなと思います。

来年もいい一年になりますように。

みなさん良いお年を。

SMTWON水原感想:ソンチャンをもっとステージに立たせろ。



【2021年】韓国アイドル8組に思うこと:aespaを筆頭に次世代ガールグループが熱い

2020年に続き、今年も韓国アイドルの活動を振り返り、K-POP所感を記していくことにします。総評としては「新グループのデビューが続くものの、(目新しさの段階を過ぎた)中堅以上によるホットな動向は無」といったところでしょうか。以下、筆者が継続的に注視・応援している8組のハイライトです。

【aespa】最後まで平野レミ料理を続けられるか?

f:id:odekorim:20211104154613p:plain

エスパについては我慢ができず一度、savageカムバック前にずらずらと思ったことを記事にしたのですが、それ以降も特に印象・感想に変化はなく、ぜひ一読してもらえればと思います。そこそこの熱量で執筆しました。(エスパ×メタバースの解釈、SMの自分勝手ぶり etc.)

やはりsavageもnext level同様、笑いが止まりませんでしたね。今はすっかり距離を置いていますが、カムバック期間は事務所もだいぶ雑多な笑いを突っ込んできて、高度だなーと思ってました。MVは平野レミの料理ぐらいおかしいです(必ずしも맛집とは言っていない)。

そして、ウィンターの素で溢れ出る勝ち気な部分がマンバを倒すエスパの設定と勝手にマッチしてて、事務所に推されている以上に印象に残る上、存在感がありますよね。この世界観を背負わせても潰れない本人たちの素の魅力に助けられていいて、ひとまずキャスティング成功だよなーと思う限りです。イェッピーイェッピー。それにしてもリップシンクに頼りすぎでは?ライブで被せくらいしてほしいものです。

f:id:odekorim:20211121193748p:plain

NCT DREAM】いつまでNCTのサブグループ枠なんですの?

NCT Dream Members Hot Sauce Group Wallpaper 4K PC Desktop #1170a

これまでと変わらずアルバムも舞台も良いドリームですが、127活動期間の『5人ドリームドサ回り』はやはり今年も健在。Hello Futureの5人バージョンを見て、これはさすがにないと思った次第。時が来た、僕たちの未来は明るい...? マークが出戻り、7人で固定化もされ、ようやく出せた正規一集のカムバック期間は「一緒に舞台ができて嬉しい」が溢れていたものの、その後の5人ドサ回り中盤では覇気の無いステージも多く、さすがに不憫に思いましたね。

ドリームの特殊性は若さとスタートの早さにあったと考えますが、もう彼らも大人。弟グループ、部活動枠として置くのは無理があるのではと。127をなんとしてでも売れさせようと事務所が奮闘し、多少手こずった時間に、ドリームと同年代のグループが周りにごろごろ存在するという状況になった、というところでしょうか。とにかくドリームに関しては「5人が不憫」の一言に尽きます。

【TXT】君たちはどうみてもloserではないけれど?

TXT's "Loser=Lover" Lyrics In English Will Make You Rethink The Word Loser

今年のTXTは”0X1=LOVESONG"に"LO $ER=LO♡ER"にと、本人たちのキャラクターと音楽で運ぶメッセージのちぐはぐ感にうーんと思った一年でした。混沌の章に突入してからの音楽性の変化というより、メッセージですね。I'm a lover~ I'm a loser~はムズムズが止まりません。

(現段階では)会社が凝りに凝って準備した品を一生懸命消化しようとしていると見えなくもない彼らに、事務所はなんとしてでも「僕たちのストーリーを表現し、素直な感情を歌っている」と言わせるわけです。最終的には今よりも多くの音楽を自主制作させ、彼らの偉大な先輩のように、自己表現をする”アーティスト”にのし上げることになるのでしょうが、なんとなく歌と今の本人たちとステージが綺麗に噛み合っていない気がするのは筆者だけでしょうか?

f:id:odekorim:20211121224539p:plain

LO $ER=LO♡ERの説明

以前カンテヒョンについて熱弁(?)したこの記事で、TXTはデビュー時から「自分と現実世界との間の葛藤」という内容を繰り返すが、彼の達観っぷりを見るとそんな段階には彼はいないように感じられると書いたのですが、混沌の章に入ってからは彼に限らず、思った以上にチグハグが気になっている筆者です。

こう本人たちの持って生まれた部分と噛み合ってないと書くものの、具体的には何なのかはよくわかりません。全員顔が綺麗すぎるのか?成人した図体のでかい大男たちにセンチメンタルされる違和感なのか?完全に勢いづいた事務所発という出自込みで、スタートから泥臭さや負け組感がないからか?それともシンプルに技術的にガタついているのが目立つからか?

f:id:odekorim:20211121230753p:plain

未だステージ消化はヨンジュン一強

「こんな世界の中で痛みを感じている僕」「君と僕は一緒」と色々ストーリーの装飾をつけながら、本人たちとファンの成長エピソードにするより(あんな凝った内容をチープな一文に解釈するもの申し訳ないが)、「BTSを先輩に持ってプレッシャーに押し潰れそうで、自分がちっぽけに思えるけれど、本当はそんなことないんだ」という感じの成長の痛みを隠しに隠して表現するのはどうであろうか。(そんなことは絶対にできないであろうが)等身大といえば最大限に等身大では?

あまりに正直に感想を書いてしまったが、バッシングの意図がないことだけは了承していただきたい。どうこのミスマッチが解消されていくのか、どう事務所がストーリーを進めるかも含め、要注目なtxtであります。

【LIGHTSUM】この8人をどう纒め上げるのが正解なのか?

LIGHTSUM·라잇썸 on Twitter: "[📸] 210610 @ Debut Single [Vanilla] ONLINE FAN  SHOWCASE LIGHTSUM과 함께한 즐거운 시간! ⏰ 앞으로도 행복을 가득 선물할게요! 🎁💝 #LIGHTSUM #라잇썸  #Vanilla https://t.co/YQdMTCyDCP" / Twitter

キューブから今年デビューした彼女たちは、何の気負いもなくステージを鑑賞できます。さすが新人グループ、明らかに若い。そして皆んなべっぴんさん。メンバー8人の毛色が違いすぎるという声も聞かれますが、確かに3:2:3で(表情が柔らかい)-(中間)-(真顔がきつめ)とグループ内に顔や雰囲気の幅があるような。それをバラバラと感じる人と色とりどりと受け取る人の両方がいる模様。

それでもデビュー曲のVanillaはなかなか上手く纏め上げていたのではと思います。セカンドシングルをファンファンIZ*ONEサウンドで出撃してきたのには笑ってしまいました。音や動きの情報量がやや多い気がしなくもない...?それでも口パクや事前録音なしを徹底したLIGHTSUMのステージには拍手を。

【Treasure】よくは知らないが、普通に格好良い?

他のグループに比べて把握度が低いので、これを発信したいという強い思いはないものの、MMMの日本語ver.がうまく原曲の歌詞を生かしていたので今年のハイライトとして記しておくことにしました。サビの터질 것 같아 너 때매 を「心臓が爆発寸前」にしていたのが想像以上に良くて笑ってしまいました。そして見れば見るほど振り付けが秀逸。(今年活動してました?)

【INI】投票で決まったものの、なかなか良いバランスでは?

Treasure同様ただの傍観者の感想ではあるものの、日プ2はなかなか自己啓発要素が強く、面白いシーズンだったように思います。仲宗根梨乃氏をはじめ、トレーナー陣の指導方法が「自分を解放しろ、君の想いは何だ、ぶつけろよ」とアイドル選出の目的以前に、軽く自己実現コーチングセッションだったので、筆者はかなり笑えました。本家プデュとは参加者たちの技術レベルが違う上、オーディション期間で伸ばせるスキルも高が知れているからか、こうしてそもそもの心持ちを重点的に問いただすのは見ていて新鮮ではありました。

結果操作なしの投票で選ばれたメンバーですが、パフォーマンスのコアにいる人たちがしっかりと重心をつかんでいる(ように見える)ため、最終的にバランス良くチーム編成できたのではと思いましたね。「オッパ感を売るKPOP」の現地化プロジェクトとしては、キャラクターに技術にとぴったりな良い人材がひとまず集まったのではないでしょうか。歌を武器にする人が多いのも一つ大きな強みでしょうね。悲しいかな、日本で完全に0のまっさらな場所から試行錯誤・右往左往してきたJO1が彼らに軽く追い抜かれそうな雰囲気です(外野の人間の主観です)。まあ面白いものは面白いということで。

【Kep1er】夢に向かう姿はいつだって眩しい

f:id:odekorim:20211121195406p:plain

同じくプデュ系オーディション番組のガールズプラネット999ですが、各々言いたいことはあると思いますが、それほど肩入れしていなかった筆者は純粋に楽しめました。オーディションの終盤から最終回にかけて放たれるあの輝きってなんなんでしょうね。良い良い。外国人の江崎ひかるちゃんとシャオティンが今後どのように韓国仕様になっていくのか非常に楽しみです(浅い感想で申し訳ない)。

【OH MY GIRL】今年も今年とておまごるに心洗われ、元気を貰う

f:id:odekorim:20211121210955p:plain

毎年毎年ここに戻ってきてしまうというのが、このおまごるちゃん。去年のNonstopとDolphinの勢いに乗り、今年のDun Dun Danceも十分にヒットさせたのではないでしょうか(そしてガルプラで初めて5番目の季節を聞いた人もいるのでは。)2015年のデビューから継続的に良い姿を見せてれる事務所と本人たちの努力には感嘆します。やはりおまごるちゃん達は手を取り合って力を合わせる姿が美しく、いつも空気が澄みきっています。お互いへの反応にこれほど愛情が溢れるグループは他にいますでしょうか。どこを切り取っても癒されます。

来年は早期契約更新はしていないとされるジホとミミが再契約に至るのかが気になるところです。どんな形で7周年を迎えることになるのでしょうか。想像するだけで、涙が...。

さいごに

f:id:odekorim:20211121220324p:plain

去年今年と大手事務所から中小事務所まで、次世代のガールグループ計画が一気に表に出てきていますね。一年を通して注目のカムバックが途切れることがなくステージも楽しめて、韓国アイドル界も本当に飽和状態だなと再確認した一年でした。と同時に、こうして通りすがりに見て楽しむグループと、そこから一歩踏み込んでご贔屓グループになる差異はなんだろうかと考えたりもしました。みなさんの「他でもなくこのグループを応援したい」という気持ちにさせられた決定打が何であったのか、非常に気になる次第です。

 

ここまで読んでくださった方ありがとうございます。かなりフライング気味ですが、良いお年をお迎えください。では。

(深夜に一人で今年一ゲラゲラ笑った、超マイナー新人アイドルのチッケムを添えて (0:44~))


www.youtube.com



【Oh My Girl】古き良きKPOPが詰まったコンセプトの妖精、ただただ癒しのおまごる

※2020年11月に掲載した記事の再アップ

f:id:odekorim:20201024223839p:plain

2020年、弾けるべくして弾けたOH MY GIRL。筆者が心掴まれた数少ないガールグループの一つです。全ての要素がピタッとはまっていてただただ癒しであり、やっぱり韓国アイドルはこれだよねと思わせてくれる7人組です。 

 

一方で、彼女たちがデビューした2015年前後は少女時代の次の世代となるガールグループが大量に混在し、まあまあな飽和状態だったので、これまで彼女たちが大衆の注目を集めることは難しかったんですよね。2014年デビューのRed Velvetとは同じサブカル趣向でしたし、2015年にはTWICE、2016年にはBLACK PINKが次々とデビューし、大手三代事務所の新世代ガールグループ3組と中小企業の“その他諸々ガールグループ”という状況であり、WMエンターテイメント所属の彼女たちもその中の1組だったと思います。

 

ですがここに来て周りのプレーヤーたちが徐々に迷走し始めたり、限界を迎えたりと落ち着いてきたところで、彼女たちが着実に積み上げてきたものが大衆に発見され、急浮上してきたというところであります。今回は筆者的OH MY GIRL(通称おまごる)のツボを色々と紹介していきます。

ツボ1:目まぐるしく変化するK-POPシーンの中、古き良き韓国アイドルの要素を持ち合わせるおまごる

筆者のように一世代前のK-POPにハマり、最近なんかつまらないわーと言って半分振り落とされかけつつも、2020年までずるずる韓国アイドルを見ている人たちに特にオススメしたいのがまさにおまごるちゃんたちなのです。

 

筆者にとってアイドルは、日常の中で乾きや物足りなさを感じるような時、現実逃避したいような時に活力をくれたり、いっときの癒しになってくれる存在だと思っているのですが、昨今の韓国グループには力みすぎ?凝りすぎ?の詰め込みすぎ、ビジネス感がいつにもなく増し増し、なぜかこちらが消耗される、それで正解なのか?何か大切なこと忘れてないか?と思うことが多々あります。

 

ここ数年でK-POPファンが世界中に一段と増加し、製作側も海外の受け取り手・ファンの好みに意識を向けていく中で、サウンドに始まり、パフォーマンスの見せ方、ファンへのアプローチ方法、衣装、メイクなどスタイリングまで本当にK-POP/韓国アイドルの体質が大きく変わってきているのは紛れもない事実でしょう。その時々のトレンドがあって、変わりゆくものがあるのは当然なのですが、時々ひと昔前の韓国アイドルを恋しくなってしまうという人も少なくないと思うのです。まあでも、たとえ筆者がいま世間的に爆売れしているガールグループに面白さを感じないと言ったところで、ウケる人にはウケているわけで、結局はどんなアイドルの話も結局は個人の好みによるのですが。

そんなエクスキューズを入れつつ、なぜおまごるが筆者のツボを真芯で捕らえているのか考えると、やはりデビュー当時から色んな要素においてちょうどいい情報量と匙加減で活動していて、普通にただただ元気と癒しをくれるものも継続的に見せてくれることなんですよね。そしてこの「継続的に」というのが大切だと考えます。というのもデビューから時間が経てば状況に合わせて変化をしていく、変化を求められるのがアイドルの常であり、そこでファンの期待するものと噛み合わなくなることは少なくないはず。けれどおまごるちゃんはこの5年間の活動において一度もミスっていないと(少なくとも筆者は)思っていて、そこがミソなんです。カムバックのたびにおまごるいいよなー、これだよなーと思ってきました(贔屓目すぎ?)。 

Nhóm nhạc nữ SNSD  /// Ảnh: Cắt từ clip

 そして、少女時代が好きな人は高確率でおまごるにも心掴まれるに違いないという勝手な持論をここで展開したいと思います。というのは、昔からただでさえハイカロリーな韓国アイドルたちが上に書いたようにここ数年はいつにも増していろんな面で詰め込みすぎ、足し算しすぎと情報過多。そんな中、ただただシンプルに可愛く美しく楽しく行こう、いい歌を届けようという彼女たちは、グループのあり方やメンバーの様子、パフォーマンスにおいて少女時代とものは違えど似たような塩梅な気がするんですよね。

ツボ2:どこまでも擦れることのない仲良しなメンバーたち

f:id:odekorim:20201025122457j:plain

さらにおまごるツボ話を先に進めると、おまごるちゃんたちは何と言ってもチームの雰囲気がとても良いです。WMに大切に育てられた箱入り娘たちで、お顔もスタイルも性格も含め全て品が良く、7人とも見事なまでにまったく擦れていなくて、なんというか澄んでいるんですよね。

 

各個人だけでなく7人が集まった時の雰囲気も綺麗で、これまた澄みきっていて平和です。仲良しなのはもちろんなんですけど、おまごるちゃんたちは互いへのリスペクトや感謝をものすごく素直に表現するんですよね。泣くときはみんなで泣いて、わぁぁ君たち可愛いねぇぇ応援したくなっちゃうよ、、、という感じです。楽しい時は、スズメ達がきゃっきゃしているような様子です。これまた、ああ可愛いねええ。楽しそうでなによりだよ、、、と思う次第であります。

f:id:odekorim:20201119002803j:plain

ツボ3:こだわりの楽曲が多い。ボーカル担当たちの厚み。

おまごるの楽曲は結構周りのガールグループとよく差別化できているといいますか、ニッチな良い場所にいるなと感じることが多いです。近頃はガールクラッシュがブームで半ば飽和状態(ここでは音と見た目でもって定義された、強いEDM系のサウンド&派手ステージ衣装をガールクラッシュとします)。ビート強めに電子音がファンファンしている曲にみんなお腹いっぱい、疲れ気味という状況だと尚更おまごるの楽曲の良さ、ポジショニングの良さを感じることができます。

 

楽曲の幅に関しても大ヒットはしてこなかったものの、デビュー当時からかなりこだわりを感じる曲をリリースしていて、様々なコンセプトをこなしてきました。単純にかわいい明るいから、力強さ、儚さまでいろいろな姿を見せてくれます。今のKPOPガールグループで本当に一番なんでも消化できるのはおまごるちゃんなのではないでしょうか。

 

そして、歌の構成が筆者の好みです。韓国アイドルの楽しみの一つが歌を聞いてやっぱりこの人半端なく上手いよなあと唸ってしまうような瞬間に出くわすことなのですが、Oh My Girlはここぞという所でハモリやフェイクを入れたり、しっかり歌唱力を見せつけてくれる瞬間に多く出くわすことができます。他にもメンバーそれぞれの声質、声の出し方、楽器音の主張のなさ、音域、誰がどのパートを歌うかの歌詞割りなど筆者的には全てがピタッとハマっていてツボにぶっ刺さってきます。バラードをがっつりこなせるのも魅力なのですが長くなりそうなので泣く泣く割愛。

 

WINDY DAY(2016) :のちに本人たちが“別の知名度のある歌手が歌えば売れていた曲だと思う(意訳)”と発言していた良曲。悲しいかな。


OH MY GIRL (오마이걸) - WINDY DAY [Music Bank / 2016.06.17]

 

Secret Garden (2018): デビューから3年以上、5枚目のアルバムでようやくケーブルで初1位を獲得した曲。
[OH MY GIRL - Secret Garden] KPOP TV Show | M COUNTDOWN 180201 EP.556

 

Bungee (2019) :この曲でようやく地上波初一位。ユア・ミミの入りから始まる、最後大サビのたたみかけがお気に入り。これぞ K-POPのサマーソング。


OH MY GIRL (오마이걸) - BUNGEE (Fall in Love) [Music Bank / 2019.08.09]

 

そして、日本語歌詞のクオリティーが高い高い!特に花火 (Remember Me)の日本語 ver.は感心しました。歌詞の自然さにメンバーたちの発音、どれをとっても全く妥協することなくやっているんだなと。ありがたい。K-POPの日本語 ver. 大体ゴミじゃない?と言う人にぜひ聞いてもらいたいです。

Remember Me (2018):ミミちゃんのラップが素晴らしい


OH MY GIRL 『花火 (Remember Me) Japanese ver.』

  ツボ4:衣装もメイクもスタイリングがいつだって素晴らしい

最近はなぜそうなる?これを最新トレンドとするのか?それは本当に魅力的ですの?と考えてしまうメイクや衣装を見かけることが多くないですか。それに対し筆者がおまごるに安心感を覚えてるのは、いつもシンプルに可愛くの姿勢が一貫されているからだと思います。ここ数年の全員バラバラ衣装のトレンドとは異なり、このグループは統一感のある衣装を着ていることが大半です。結局は受け手の好み次第ではありますが、全員のテーマは同じままメンバーのスタイルやキャラクターに合わせた衣装を着せてくれるので、これだよ!みんな忘れないで!となります。Oh My Girlのスタイリストさんたちかなり気合い入ってます。

The Fifth Season 5番目の季節 (2019)


[OH MY GIRL - The fifth season] Comeback Stage | M COUNTDOWN 190509 EP.618

ツボ5:パフォーマンスの線が綺麗

本人達のフィジカルからくる踊りの線の美しさももちろんですが、振り付けやフォーメーションの組み方がいつだって有効です。これまた最近のガールグループでよく目にする謎の詰め込み思考で意味のわからない振り付けや体形移動がありません。ただただシンプルにパフォーマンス中の姿が可愛く、美しく、格好良くみえるような振り付けをしてくれるのが筆者のツボに刺さります。

CLOSER (2015):隊形を上から見るといろんな星座になっているという一曲


OH MY GIRL(오마이걸) - 'CLOSER' M COUNTDOWN 151008 EP.446

一歩二歩 (2016) :このフォーメーション然り、歌詞然り名曲


Oh My Girl - Step By Step | 오마이걸 - 한 발짝 두 발짝 [Music Bank HOT Stage / 2016.05.06]

ツボ6:表情が上手い。ライブが上手い。

同じ活動曲で何度音楽番組に出ようがライブをしようが、決まった振付を絶対に崩さない(舞台がどこでもほぼコピー&ペーストな)女子人気アイドルも多い中、オマゴルちゃんたちは音程やジェスチャーをアレンジしたり、その時々の表情をしていることが多い気がします。こういう歌に表情にとライブが上手なグループってfancamをあさり始めたら最後で、特にファンがとった非公式の動画は永遠に見続けられます。おまごるちゃんたち上手やな〜素敵なアイドルだな〜と思いながら筆者はいつもステージを見ています。

 

CUPID (2015) :デビュー曲 2019年ver. (ミミちゃん不在で6人ですがみんな表情が良いので)


[주간아 미방] 백투더데뷔! 옴걸 has shot my heart♥ 오마이걸의 ‘CUPID’ 2019ver. l EP.406

 その他筆者的謎ツボ

韓国語コメントの多さ、圧倒的にファンダムが韓国ベース

YouTubeで動画を漁るときに、韓国語のコメントが大半を占めているKpop動画を見つけることは英語に支配された今のご時世だいぶ難しいじゃないですか。筆者の場合昔から韓国人のオタクの感性と反応を見ながらKpopを楽しんでいる節があるので、ハングルで埋まったコメント欄を見て読んでしまうと、ああ、Oh My Girlは韓国ファンの手から全くこぼれ落ちることなく(韓国のファンを置いてけぼりにすることなく)しっかり自国ベースで活動しているのだなと思って、筆者の謎のツボに刺さります。 

日本語を頑張る彼女たち

Oh My Girlはデビュー後の活動もまずは韓国で、そして2019年にようやく日本デビューしたのでとりあえず日本デビューしとけ、海外にもアピールしとけというのはなく、海外進出にはだいぶ慎重派だった気がします。で、筆者のツボ刺さりポイントはおまごるちゃんたちがめちゃめちゃ日本語を頑張っているということ。

 

よくある「ありがとうございまーす。愛してまーす」的な台詞読みの完全ビジネス日本巡りとは違って、Oh My Girlはライブの一人一人の挨拶でも日本のファンに日本語で思いを伝えたいという頑張りが伝わってきます。時間がかかろうが言葉に詰まろうが、できるところまで日本語を話そうとします。特に日本に関してはワールドツアーのただの一カ国という位置付けではなく、日本でしっかり活動を広げていきたいんだという思いがあるんでしょうね。そんなこんなでこちらも純粋にこの子たちの夢を応援したい、頑張りが報われてほしいみたいな気持ちになってしまうのです。

 

さいごに

長くなりましたが、一通りおまごる基礎情報を頭に入れた後にQueendomという6組の韓国ガールグループがパフォーマンスを競い合う番組をぜひ見てほしいです。パフォーマンス自体も感動ものな上、とてもなく健気なおまごるちゃんたちが見られるので、メンバーもパフォーマンスもさらに好きになること間違いなしでしょう。Oh My Girlのグループの成り立ちやメンバーの素性をある程度知った上で見ることをお勧めします。

LovelyzのDestinyのカバー。絶対に番組の流れのなかで見てほしいベストステージ。


[ENG sub] [4회] ♬ Destiny(나의 지구) - 오마이걸 @2차 경연 커버곡 대결 컴백전쟁 : 퀸덤 4화

 

大好きな何度見ても笑えるおまごる食物連鎖・パワーバランス図を最後に

f:id:odekorim:20210407225934p:plain

ジホ

アリン

ヒョジョン・スンヒ

ビ二

ミミ・ユア

 

 

【aespa】メンバー紹介(2021年時点の印象ベース)

f:id:odekorim:20210628134444j:plain前回の記事にも書いたのですが、aespaはメンバー4人の素の魅力が世界観に全く負けていなくて、つくづくキャスティングが素晴らしいなと思うんですよね。みんな面白い。アイドル本人たちの魅力がなくては成り立たないaespaの世界観なので、よくこの4人を選んだな、よくこの子達を練習生に持っていたなと感心していしまいます。と同時にすごい不思議なバランスの4人だなとも思うんですよね。この上の写真を見ても、うーんこの4人が数多くの練習生の中から選ばれて、同じチームで今後を共にする運命共同体なのかと思うと不思議です。4という数字が余計にそう思わせるんですかね。

odekorim.hatenablog.com

まあそんなことはさておき、今回は年齢順にそれぞれの印象を語っていくこととします。 

カリナ

f:id:odekorim:20210628135337j:plain

2000年4月11日生まれ。aespaの顔であり、最年長リーダー。首都ソウルからそう遠くない京畿道水原市出身。本名はユ・ジミン。

aespa on Twitter: "#aespa #KARINA… "

身長167cmのaespaの中でも長身派、気配りができ、面倒見のよいお姉さん。推す推さないは置いといてとりあえず「私、カリナ好き。」という感情を抱いてしまう。aespa4人の中でもこの子はこういう性格なのかな、こういうこと考えているのかなというのが筆者的には一番想像しやすいのがこのカリナ。

 

もともと少女時代を見て歌手になりたいと思ったというように、普段聴いている曲のプレイリストが完全にSMに根をおろしたオタク。こんなに綺麗なお姉さんがすごく普通の人の感覚と近いところにいるというのが魅力的なのでは。同性からめちゃめちゃ好かれそう。これからステージで色々なカリナを見れるのを筆者は大変楽しみにしている。

ジゼル

f:id:odekorim:20210711144539j:plain

2000年10月30日生まれ。ラップ担当。日韓ハーフ、東京のインターナショナルスクール育ち。本名は内永枝利/キムエリ。

f:id:odekorim:20210711140947j:plain

土曜公開オーディションに合格後SM入社、約11ヶ月後にaespaでデビュー。狎鴎亭生まれインター育ち、叔母がABCニュースソウル支局長など身の上話から想像するに、良いところのお嬢さんなのだろう。裕福な家庭に爆速デビューとNCT DREAMチョンロと似たような特殊な出自を持つ。SM練習生としてトレーニングを積んだ期間は短いはずなのだが、基本的に恥ずかしがらず、舞台も普通に立っているのでこれまた不思議。デビュー時からの落ち着きや穏やかさという点もチョンロを思い出す。SMのことうちの会社と思えているのかな?

 

インター育ちな故、根底に英語圏のノリが流れているものの、しっかり韓国仕様にもなっている。舞台の上下ともにまだまだ隠し持っている姿がメンバー1多いであろう故、これまた今後が楽しみなジゼル嬢である。

ウィンター

f:id:odekorim:20210711141830j:plain

2001年1月1日生まれ。釜山生まれ、慶尚南道梁山市育ち。ニンニンとともにボーカル担当。本名はキム・ミンジョン。

f:id:odekorim:20210628135233j:plain

白くてほっそい。ほっぺにくりくりな目にと可愛いお顔。おまけに声も可愛い。そのビジュアルからふわふわキュートな印象を最初のほんの一瞬だけ持ってしまいそうだが、実際は随所に負けん気の強さが滲み出る。意外と粘り強く練習していそうとか勝手に筆者は思っている。職業軍人になろうと思ったことがあるというので、正義感が強い子でもあるのだろう。うちら最強バイブで間違いなくエスパのギャル感を加速させる一人。おそらく将来ソロアルバムを出す。ざっとまとめると、エスパのギャルを牽引する勝気で度胸のあるお子。

 

そして筆者の思うザ・韓国女子なウィンター。声が完全に韓国語の周波数&発声。声以外にもメンバー同士の距離感や付き合い方、会話の返しがこれぞ韓国語!韓国文化!となる。そのため彼女を見るたびにやはりKPOPは韓国人でなくちゃと再確認することができる。幼少期写真に中毒性あり。定期的に見返したくなる。

ニンニン

f:id:odekorim:20210628135358j:plain

2002年10月23日生まれ。中国最北東部省のハルビン市出身。aespaではマンネになるが、メンバーの中では最長の練習生期間を有す。ウィンター同様、ボーカルを武器とする。

f:id:odekorim:20210714151839p:plain

ニンニンは非常に謎なお子。何を考えているか、どういうメンタリティーでいるのか全く見当もつかないが、面白い。物おじせずよく喋り、はーっはとよく笑っている。ばぶばぶ喋ったり、おっちょこちょいでやらかしている場面も多いが、歌やステージとなると自分なりの考えやイメージ、こだわりがしっかりあるのだなというのが見える。でも気を緩めると脚を開きがち。変顔しがち。最近は謎の変顔を連発している。なので何考えているかわからない。不思議なマイワールドがありそう。そんな突拍子もないニンニンを筆者は密かに推している。

さいごに

こんな感じで2021年の印象ベースで勝手にメンバー紹介をしました。新人期を過ぎるとビジュアルもメンタリティーも変化してくるアイドルがほとんどだと思うので、aespaに関しても中長期的な観察をしていこうと思っている次第です。というわけで2021年時点のaespaメンバーそれぞれの印象を書き残しておきました。では。

f:id:odekorim:20210628135250j:plain

これからも4人仲良く楽しく過ごしてほしいですね

【aespa】秀逸なキャスティング、メタバース世界観に負けない凛としたギャルたちに笑いがとまらない

SM Entertainment's aespa makes fiery debut with 'Black Mamba' – watch

aespaについて書くのはもう少し活動を見守ってからと考えていたのですが、つい先日スマンショーとやらを観まして我慢ができなくなったので、デビューから1年未満、持ち歌3曲と時期尚早ではありますが、思っていることを書き出していきます。

疑問1:メタバース?私たちは8人組でアバターと共に活動し成長?

SMは将来の展望があって、我々は先手を打つという姿勢でアイドル/新コンテンツを作っていて、そろそろ新しいアイドル作って売れさせよかという以上のミッションが毎回設定されている(と考えます)。aespaを理解したいなら、まずはイスマンを知れということで、10年前のものから彼の主要な発言をいくつかピックアップしてみることとします。

“外国のファンを仮想国民とする韓流仮想国家を作り出すことが最終目標 ”  (2011年)

“我が国の強力な情報技術 ITと文化が結びついたコンテンツは途方もないシナジー効果を出すことができる”  (2017年)

“AIとセレブリティーの時代。実在するスターとアバターが共にセンターになる世界。現実世界と仮想世界を行き来する活動”   (2020年aespa結成にあたり)

 

筆者はこれらを雑に

  1. 情報通信技術の発展を利用し、我々は世界中にKpopファンを増やし繋げまくりたい
  2. 次はバーチャル空間でもアイドルとファンの交流を強化したい

という感じかなと理解しました。1つ目はこれまで通り、SMが先頭を切ってKpopの輪を世界中に広げる。「繋げ、共鳴する」はNCTのキーワード。

そして2つ目はファンとアーティストの交流の方法について、aespaはさらに先の未来に視線を向けて「現実空間以外に仮想空間でも活動・交流を持つ」を一応目指すんですかね。もしくは「さすがに仮想空間でのリアルタイム交流は厳しいので、そのメタバースのコンセプトだけストーリー設定やアートワークに使います」というところで終わるのか。まあ後者かな。

f:id:odekorim:20210805001319p:plain

それにしてもアバター(仮想空間でのメンバーのキャラ)の品質よ

これは完全に受け手の好みの問題なんですが、仮にイスマン先生がメタバースをグループのコンセプトとしてでなく、本当に仮想空間でファンとアーティストの交流まで行うことを考えているとします。でもこの仮想空間での交流全くワクワクしないんですよね。

仮想空間でのaeカリナとの交流を「あなたは今、本物のカリナとバーチャル空間でリアルタイムで交流しています」と言われてもなんだかなと思います。我々の目の前に見えているのは"カメラに映る"人間カリナですらなくて、あの仮想空間キャラaeカリナの容姿ということになるわけで、いやいや勘弁してくれと。

アイドルはやっぱり現実空間(対面の世界)での交流が強力だと筆者は思っているので、仮想空間に場所うつさんといてくれと思います。そんなわけで筆者はメタバースに別に心躍らないという話です。

f:id:odekorim:20210704143153p:plain

疑問2:これいつ終わるの?

エスパに対して疑問に思うことはみなさん多々あると思うのですが、筆者の二つ目の疑問はこれいつまで続くの?ということです。

まず“あえて普通をやらない”仲間のNCTについて少し言及すると、NCTの絶対にブレないこだわりの一つが音だと筆者は考えていて、SMはこれまでNCTサウンドを途中で変更することなく粘り強くやってきているわけです。それを見ると、aespaも出発にあたり決めたことは当然事務所はやり抜くのだろうなと思うわけです。

 

で、同じ楽曲面を切り取るとaespaの場合NCTと違って、aespaはこういう音!というのは現時点でなさそうだなとは思っているのですが、なにせaespaは世界観を歌詞にぶち込んできている。その上、SMは基本的に当初の重要なコンセプトは簡単に投げ捨てない。というわけで筆者としては「このストーリーテリング歌詞いつ終わんの?私たちはいつまでタイトル曲でこのお話を聞くのだろう。」と疑問を抱いてしまうわけです。いつマンバ倒して、コスモにたどり着くんでしょうか。まあこの辺は持ち歌3曲でミニアルバムさえも出ていない今の状況で答えが出る話ではないのでつべこべ言うのはやめましょう。

 

まだSMがどの規模でメタバースを組み入れようと夢見ているのかわかりませんが、今のところKWANGYAを各所で連呼する以外は、このK/DAのPOP/STARSのステージと何ら変わりないですね。というか映像作品でアバターを登場させるのは、仮想現実ではなくただの映像技術では?そろそろ何らかのメタバース要素を展開する頃でしょうか。

f:id:odekorim:20210704143017p:plain

SMの自分勝手ぶりに笑える

イスマンが「うちの会社は常に未来を予想し準備し、開拓してきた。」と言うように、aespaにおいても将来への展望があって私たちは先手を打つというSMの変わらぬ基本姿勢が貫かれているのは誰の目にも明らかだと思うんですよね。そしてエスパのこの過去一二を争う無茶苦茶な設定に対して、普通にアイドル作れやと強い抵抗感を示したくなるのも理解できる一方、筆者的ツボはまさにこの「みなさん、私たちこれやるので理解と応援よろしく」と要求してくるSMの自己中っぷりなんですよね。作ってみたぶつをひとまず歩み寄りなしでぶつけてくる点はNCTもそうだったような。

 

私たちを好きになってほしい!が他のアイドル同様最終的にあるはずなのに、コンセプトも曲もわざと単純明快な方法で提供してこないのがドM心を刺激するといいますか…。 “あえて正攻法で攻めてこないSM”と考えながらこのNext Levelの動画を見たら、その矛盾というか遠回り?ゴールとやり方のちぐはぐに本当に一回笑いが止まらなくなったことがありまして。新人グループのカムバ曲で大真面目に何言ってんだと。

【例のどうしようもなく笑いが止まらなかった動画】


www.youtube.com

世界観に負けないメンバー、ようこの子ら選んだなと笑えてくる

エスパの世界観としてaeの生成がなんだ、Black Mambaが自身のアバターのとシンクを邪魔してくる、コスモを目指してどうのこうのと4人がイスマン夢物語のストーリーテリングキャラクターとして話していますが、これって素材選び(キャスティング)を失敗したら全く笑えないどころか、君ら何やってんの?と冷めた視線で言われるような盛大に空回りする内容だと思うんですよね。  

でも実際はaespaの世界観に負けない、本人たちの素材の面白さがそこにあるために十二分に成立しているし、筆者のような異様な笑いを一定数生み出しているわけです。aespaの世界観としてはかなり奇異な手法で攻めてきているものの、私たちを好きにになって!を本人たちの素の部分に頼ってファンの心を掴んで実現させているのを見ると、キャスティングがどう考えても秀逸と思ってしまいます。ここをミスっていたらaespa全然笑えません。でもこのメンバー選びが成功しすぎていて憎めないというか、上手いことやってんなーと思えていつも笑ってしまいます。究極のバランス。

f:id:odekorim:20210628135312j:plain

さいごに

ここまでaespaについて思いの丈を長々と書いてきましたが、間違いなく近年活動している韓国アイドルの中で一番ウケるジワるで笑わせてもらっていて、カムバック期間中は大変楽しませてもらっているエスパであります。普通に好きです。またこの記事を書きながら、現実世界のメンバーと言いますかあの彼女たち4人の素の魅力を語りたいと勝手思ったりもしたので、また近々別の記事を出そうかなとか考えています。では。

f:id:odekorim:20210805005937p:plain

なんか文字数がすごいので、最後に写真を