とうもろこし畑からの眺め

エスパ作品は平野レミ、NiziUはてれび戦士

【少女時代】隠れた名曲を掘り起こせ、懐かしの曲8選

韓國天團少女時代出道11周年10首歌看形象百變的少時|香港01|開罐

まだまだ続きます、ジョブレスSONEによる少女時代懐古記事。今回は誰もが知っているタイトル曲ではなく、より懐かしさを感じるために韓国語のアルバム収録曲を中心に掘り起こして行きます。

少女時代楽曲の武器:ボーカル組による層重ね

すでに以前どこかの記事で書いたのですが、少女時代の曲は「グループ全員で歌い上げる感」を強く感じられるのが魅力の一つだと考えます。基本的にソロパートを駆使しつつ、サビはユニゾンで入り、後半は歌唱力自慢のメンバーがハモるなりフェイクを入れるなり層を重ねていく構成がその「歌い上げる感」を演出していると筆者は勝手に分析していて、これはSMの基本方針なんですかね。

 

例えば同じ9人組人気ガールグループのTWICEと比較するとわかりやすいと思うのですが、一曲を見ると、少女時代のこの「全員で」一曲をまとめあげる感に対して、彼女たちは個人プレーの集合感が強い気がするんですよね。というのもサビを含め一曲を通して個人にパッキリ歌割りする傾向で、層重ねな瞬間があまりなく、あくまで平面的に切り分けるという歌割りなのでこれはきっと会社のスタイルなんですよね。皆さんはどう思われますか?

 

なんにせよ、筆者は層を重ねて歌い上げることが楽曲の特徴であり、少女時代の武器の一つだと考えるので、その魅力を遺憾無く感じられる曲をこの記事で掘り起こしていきます。

動画で振り返る名曲8選

1. Etude (2009)


www.youtube.com

一曲目は割と有名な映像から。少女時代の動画を漁っていると定期的に出くわす、このウォーターパーク動画。Hello Babyを放送していた時期ですね。

2. 힘내! Way To Go(2009)


SNSD - Way to go (소녀시대 - 힘내!) @ SBS Inkigayo 인기가요 20090308

最近STAYCがこの曲を生歌カバーして少しだけ話題になってましたよね。衣装に画質にセットに時代を感じますね〜。ひむるねらご まれじゅれ- だけでもう懐かしい。一時期この曲聴きまくってました。次。

3. My Best Friend(2010)


Girls' Generation - My Best Friend, 소녀시대 - 단짝, Music Core 20101030

Hootアルバム内の一曲。Hootといえば重めの髪時代。かつら?地毛?エクステ?そして、ここまで3本の動画を羅列して改めて気がついたんですけれど、ユリ氏は自身のパートでカメラに映るときにどこかぽわーっとニコニコとニタニタの間ぐらいのフッ的な表情で笑っていたり、なんとなーくふらーっとセンターに入ってきたりとだいぶ自分ワールドですよね。バキバキに踊る曲はセクシーユリ姐さんで入ってくるんですけどね。感覚で踊っているタイプなのかも。ちなみに筆者はこの曲のイントロが特に好きです。次。

4. Day by Day (2010)


Day by Day - SNSD 소녀시대 (Girls' Generation) LIVE @ Into the New World Tour w/lyrics

みなさんご存知、はんさん ちょうん いるまんせんがっけよ~うですよ。一時期Oh Day by Day~からのサビが頭から離れず、めちゃめちゃ口ずさんでました。筆者はテヨンが出演していたウギョルの結婚式ごっこの中で、アカペラでこのサビをハモらせていた場面が好きです。

https://nico.ms/sm17425216

nico.ms

5. Forever(2010年)


HD [SNSD] Girls' Generation / Forever - "Girls & Peace" World Tour 2014 in Seoul

ユナ氏のあの영원히 너와 꿈꾸고 싶다です。なんといっても“長い時間が経って、私たちの姿が変わっても(意訳)”の最後の畳み掛け。この歌詞をみんなで歌い上げているのが胸熱ポイント。次。

6. How Great Is Your Love(2011)


[Live HD 720p] SNSD - How Great Is Your Love (eng sub)

詩人なスヨンちゃんが作詞したこの曲。

言葉選びに品がある素敵なお姉さんなスヨンが筆者は昔から好きなんですよね。それを母国語ではない日本語でも感じられるという。大昔にアナザースカイで、あなたにとって少女時代とは?という質問に対して、スヨンちゃんが「(日本語)私自身より大事なものはないって思ってたんですけど、私自身よりも大事な人がいるということを感じました。少女時代は、私と同じ人生を歩んで同じ夢を見る8人の私です。」と答えていたのが印象に残っております。

7. Cater 2 U(2014)


소녀시대-태티서(Girl's Generation-TTS)-Cater 2 U [유희열의 스케치북]20141003

ユヒヨルのスケッチブックで披露されたステージ動画の中で視聴数が最多だったというこの曲。納得すぎる。とにもかくにもテティソが好きすぎる筆者なのですが、これほど心を打つ歌を聞かせてくれるサブユニットは後にも先にもないとここだけは強気に言い切りたいです。そして最後はこの曲。

8.다시만난세계 Into The New World (2007)


SNSD - Into The New World (First Live - 12 August 2007)

デビュー前に何ヶ月もひたすら反復練習したというこのタシマンナンセゲ。その後たくさんの後輩たちにカバーされてきましたが、どれもやっぱり違いますね。ピンときません。事前録音して本番は口パク、カメラで抜かれる時には笑顔で愛嬌振りまき自分アピールする、というような曲じゃないと筆者は思うのです。ですが、後輩によるInto The New Worldカバーのほとんどはこれな気がします。

 

そして、少女時代のカバーをするならタシマンナンセゲでもなくGeeでもなくThe Boysでもなく、Mr.Taxiを誰かやってくれないかなーとずっと思っている筆者です。小言はさておき、120%全力投球で踊って歌っていたデビューステージたちに加えて、欠かせないのがあの東京ドームタシマンナンセゲ。


Girls' Generation - Into The New World Ballad Version

メンバーが感極まって涙涙の中での、最後まで歌いきるテヨンの表情は少女時代の歌の絶対的エースの意地と集中力そのものでした。

さいごに

というわけで今回は少女時代の懐かしの韓国アルバム曲を中心に掘り起こしてみました。このボーカル組の歌唱力が最大限に感じられる層を重ねて歌い上げる少女時代の歌構成が好きなんですよね。

 

ちょっと最後に再び小言なのですが、最近事前録音に頼りすぎ、または被せの比率が非常に高いステージ、もしくはライブ感がうっすいステージが多くないですかと。歌唱力に関して、一位のアンコールステージでの歌を持ってきて、いやみんな歌えるんだよ!と言われても割と解せません。振り付けやさまざまなフォーメーション変えを成立させるために事前録音に頼るのは仕方ないという意見もありますが、生歌できないほどそのアイドルのキャパシティーを超えた激しい振り付けが果たして必要なのか?と思ったりもします。ひとまず生歌でステージ披露できるグループが増えることを切に願います。(ガッツリ歌える韓国アイドルが筆者の好みなので。)

 

というわけで、結局何が言いたかったのかというと少女時代が懐かしい&恋しいということですね。いつかまた少女時代が再集結できる日が訪れますように。では。

少女時代8人重逢預祝秀英生日久違叫出「現在是少女時代」口號|香港01|

 

 

 

 

【少女時代】原点回帰、ジョブレスSONEが振り返る少女時代

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スヨンさん出演韓国ドラマの視聴をきっかけに、久しぶりにアイドル時代のスヨン姉さんが見たくなり動画を探してみたら、ザクザクと大昔の思い出が掘り起こされ、ズブズブと少女時代に吸い込まれていったので、ここで一本少女時代の記事を書いておこうと思います。

 

みなさんご存知の通り、少女時代が2017年8月に最後の活動を終えて以来、SONEな筆者は丸3年以上無職なわけです(注:少女時代のファンダム名)。この間に少女時代を超えるガールグループに出会ってないわーやっぱりなにか物足りないわーとか言っているタイプのKpopウォッチャーな筆者なのでそこのところを理解してくださると幸いです。少女時代の次世代とされた大手所属のグループたちもそろそろ終わりが見えつつあり、比較するにも十分に時間が経過した感じもするし...。ただただ少女時代に飢えたオタクが懐かしみながら、最近思っていることをちょっと物申させてくれというスタンスで書いた記事になると思われます。ご了承ください。

振り返り:当時、何回見たかわからないステージ動画たち

少女時代に関してはお気に入りのステージがありすぎて、もはや何を載せたらいいのかわからないので超基本動画からいきましょう。


Girls' Generation 少女時代 'Gee' MV (JPN Ver.)


Girls' Generation 少女時代 'MR. TAXI' MV (JPN Ver.)

2012年公開なんですね...。ちなみにMR. TAXIの別の公式ダンス動画は最高画質が480pです。久しぶりに覗いたら顔認識もかなり厳しい画質で、あれでよく1.6億回も再生されたもんだと笑えました。

 

少女時代が日本の地上波に現れたあの当時は、韓国アイドルの曲から衣装からメイクから全てがこれまでと違っていて、とりあえず感想は「よくわからないが韓国から来たお姉さんたち」でした。当時AKB48の台頭と相まって、韓国アイドルは”洗練・実力・完璧”というキーワードでもって入ってきていたような記憶です。当時の子供ながらに覚えた印象は

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目元のメイクが濃い

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上半身曲げて高音パート歌っている短髪のお姉さん

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このお姉さん方は絶対見分けつかないというぐらいですかね。

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韓国からきたよくわからない綺麗なお姉さんな第一印象はまさにこれ

(あと肩パッド)

お次は I Got A Boy。2013年元旦カムバックですね。今や少女時代を代表する一曲ですが、当時このティーザーが出た時にイメージと違う、少女時代が消化できるのかなど批判の声をあげた人が一定数いたのを誰が覚えているのでしょうか。Ayo! GG!


130705 SNSD I Got A Boy

ピンクに緑にすごい当時にしてはめちゃめちゃ前衛的な髪色させられてたサニーも、絶対に頭回さないジェシカも、ア~ネ ワンジャニムパートがめちゃめちゃ可愛いテヨンも懐かしい。あと、ユナの "ナ カムチャッ メンブギヤ!"のラップパート26連発という動画がニコニコ動画にあるのですが、この動画も何回みたか分かりません。(そういえば昔はKpopのファンは結構ニコニコ動画に生息してませんでしたか?)

 

続いて、I Got A Boyアルバムの一曲、Promise。


Girls' Generation - Promise, 소녀시대 - 프로미스, Romantic Fantasy 20130101

歌声歌唱力は言わずもがですが、このステージの素晴らしいところは、この9人の絶妙な視線と表情。カメラをガン見したり、不自然に笑顔を振りまいたりするわけでもないこのステージ上のあり方が、少女時代が不動の一位アイドルな理由の一つだと思います。表現が適切なゾーンにいて、考えれば考えるほど、この少女時代の出力センスがいかに効いていたか思い知らされます。

 

続いて、もう選びきれなかった筆者は時間を飛ばしまくってYou Think + Lion Heartのステージを選びました。振り幅がすごい。


Girls' Generation (소녀시대) - You Think / Lion Heart [Music Bank COMEBACK / 2015.08.21]

少女時代もこの時デビューから7年以上経っていた時期だったこともあり、このカムバックでたとえ一位取れなくてもみんなが元気で活動してくれればそれでいいというような域に入りかけていた(と筆者は思う)ファンの心配なんのその。結局十何勝してました。コンセプトもかなり良いところをついてきていて、7年目以降のアイドルのカムバックとして最高の形だと思います。

 

続いて、これだけは欠かせない、テティソです。


Girls' Generation-TTS (소녀시대-태티서) - Adrenaline / Holler [Music Bank COMEBACK / 2014.09.26]

テティソを超えるサブユニットは絶対今後現れない。と言い切れるほど素晴らしい3人組です。曲もスタイリンングも表情も素晴らしい。テティソは3人の歌唱力をハイライトするだけでなく、個人的にテヨンの表情の天才ぶりが遺憾無く発揮されていた場だと思っています。この前髪ありストレートロングも筆者的には歴代一位二位を争えるほど好きです。そして、もはや言葉で説明なんて必要なし。テティソ圧巻のステージと言えばこれです。


소녀시대-태티서(Girl's Generation-TTS)-Cater 2 U [유희열의 스케치북]20141003

好きすぎて何度みたかわかりません。この動画を素通りできるわけありません。他にも日本ツアー映像などめちゃめちゃいい表情をしている好きな映像がたくさんあるのですが、断腸の思いで今回は割愛することにします。

 

考察:少女時代の何がそんなに飛び抜けていたのか

1. ステージ上の在り方の自然さ

冒頭でも触れたように、今の売れているとされる大手事務所のガールグループのこれまでを見ても、やはり少女時代飛び抜けてかっこよかったし面白かったよなー思っている筆者であります。彼女たちが今でもレジェンダリーだと言われる理由をいくつか考えたときに、定期的に感じているのが彼女たちの表現の塩梅であります。具体的には各自が映る時の絶妙なポイントの置き方・さじ加減。結局は好みの問題なのですが、表現の塩梅が詰め込みすぎず、物足りないわけでもなく、すっきりとちょうどよく、見ていて気分がいいみたいな感じですかね。

 

あの当時、マスターさんが今のチッケムと同じ役割をする動画を盗撮してたくさんあげていて、いろんな表情が見えるので死ぬほど漁って見ていましたね。当時は現在のように公式fancamははなく、カメラで抜かれている時が気合いの入れどころだったので、今だったらコメントでやる気ない、Lazyだと言われてもおかしくないようなポワポワダルダルなことが後ろで繰り広げられていたり、もっと練習しろだの言われそうなミスも結構ファンの映像では映っていましたよね。ティファニーもだいぶ雑だったり、ユリもふらふらしていたり、みんな後ろでニタニタ、ニコニコしていたり。それはそれで味で面白かったのですが、今の時代では何言われるかわからないですよね笑。

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2. 大センターユナの立ち回りの上手さ?

次に思ったのは、実はセンターのユナちゃんの能力がとても高かったのではないかということ。(“実は”じゃねーよ、自明だろと突っ込まれそうですが、当たり前に見ていたセンター担当の彼女について、考えれば考えるほど奥深さがあったのではと思ったりしています。)誰も敵わない綺麗で可愛いそのお顔とスタイルに、あのサッパリした性格と感じの良さ、一度舞台に上がれば見るもの全員をニタつかせるあの圧巻のキラキラアイドルっぷりといった武器はもちろんなのですが、少女時代のグループ運営・舞台裏において、お姉さんたちと末っ子ソヒョンの間の位置にポンっといる彼女がうまく働いていたのではないのか?実は彼女(どこまで本人が意識・自覚・計算していたのか不明ながら)だいぶ策士なのではないのか?と勝手に想像しています。うまく根拠を言語化できないので、この点を一緒に考察してくれる方募集します。

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SNSD-Genie[소원을 말해봐](fancam:15.08.31)


[DVD] Girls' Generation (소녀시대) - Catch Me If You Can 'Phantasia' in Seoul

3. 少女時代の幅を広げた日本アルバム・活動

ソヒョンちゃんが以前、10周年の際に韓国の雑誌のインタビューの中で「日本での活動を通して少女時代が一つの面しか見せられないわけではないということに気がついた(意訳)」というようなことを話していて、その言葉がなぜかずっと頭に残っているんですよね。そのほかに少女時代の活動をストップしている最近でも、メンバーがそれぞれのインタビューの場で日本での少女時代の活動は良い思い出だ、自分たちににとって大きな意味があったというような趣旨の発言をしているのを読んだり、今改めて日本のオリジナルアルバムを聴き直したりすると、日本での活動の機会が少女時代の可能性・その後の活動/表現の幅を広げた時間だったのだなと気付かされます。今ほど韓国アイドル市場が開拓されていない時代に日本をターゲットにした活動があったからこそ、ただ韓国で発売した曲の日本語版をリリースして、時たまコンサートをしに来日するという以上の作業があったのだろうなと。

 

思えば日本語でしか発売されていない曲がたくさんあって、毎回日本オリジナルアルバムを引っ提げて何度も日本のコンサートツアー回っていたんですよね。この日本市場に費やす部分で自分たちのこなせる幅をジワジワと広げていったことが、少女時代の“多様な姿”“なんでもできる”という強みになっていったのですかね。

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Image result for 少女時代 日本の音楽番組 アナザースカイ

さいごに

最近、少女時代の大昔のステージ動画を漁っていると、韓国のSONEたちが書いたハングルの比較的最近のコメントが結構あったりして、みんな懐かしくて戻ってきてしまってんだなーと思って笑ってしまいます。筆者はそもそも韓国のオタクの反応こみで韓国アイドルを楽しんでいたところがあるので、面白くてめちゃめちゃ読んでしまいます。彼らの趣向・着眼点・反応の違い、韓国語特有の文章表現こみで楽しんでいたからこそ、ふむふむ、韓国のオタクは何を言っているんだろうなーという感じで。

 

いや〜書き出したらだいぶ長い記事になってしまいました。いや〜懐かしい懐かしい!美しい思い出として心にしまって、心落ち着けたいと思います。とてつもなく雑な記事の締め方ですが、これ言っときましょう。

 

ちぐむ~ん ソニョシデ!あぷろど~ ソニョシデ!よんうぉに- ソニョシデ~!

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【2020年】SM+Big Hitアイドルに思ったこと5選、今年の優勝者はaespa

今回はタイトル通り2020年の総括として、筆者の韓国アイドルについてのランダムな感想をつらつら書いていきます。

 

本題に移る前に少し。2020年のコロナ渦でも、BigHitとSMのアーティストは韓国からリモートで日本の音楽番組に頻繁に出演していて、バンタンがこじ開けたKpop出演枠すごいなと思いましたよね。でもやっぱり、韓国で録画した最高画質の映像を日本の地上波で流されたところで「これテレビの大画面でYouTubeを見ているのと同じでは?」とどこか物足りないと感じたりもしました。

 

やはり日本のスタジオに実際に来て、日本のアーティストと並んで生でパフォーマンスすること、日本のセット、カメラワーク、演出で見られることの醍醐味があるのだなと気が付きましたね。日本の視聴者にとって馴染みのある出演者やセットの中にいるあの彼ら彼女らの異質感、ミスマッチ感がいろんな意味で味を出していたのだなと。

【1】 aespa:2020年最大の収穫

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今年のハイライトはやはりaespaであります。近頃はおまごるの行く末を最後まで見守りつつ、自身のK-POP観察隊(?)としての日々から今後徐々に退いていくのだろうな〜と思っていたところに、彗星の如く現れました。ここ数年でデビューしてきた女子グループの中で面白さはぶっちぎりナンバー1です。aespaデビューでもって、筆者のK-POP卒業は先延ばしとなりました。

 

(音楽性から来る面白さは置いてアイドルメンバー自身の話をすると)少女時代と入れ替えに出てきた大手事務所所属のガールグループたちに対して、スタイルも顔も綺麗で、ヒップホップ音楽にのせて綺麗な服を着て踊れば、アジアのティーンが熱狂してしまうのは理解できる。でも、個としては普通の良い子という感じにどこか物足りなさを覚えていた筆者でありました。しかしこの度ついにその「普段はただの可愛らしい普通のお嬢さん」の域を飛び越え、ヤバさを感じられるガールグループが出てきました...。久しぶりにああ、面白いアイドルってこれだったわと思い出しました(完全に筆者の好みの問題)。SM所属という特殊な出自が彼女たちの魅力を倍増させるというのもあると思うのですが。

 

アバターにKWANGYAにSM Culture Universeにセレブリティーがどうのこうの完全にイスマン先生の夢を体現するためのaespaなのですが、彼女たちが今後どんなに意味のわからないコンセプトに巻き込まれ続けようが、メンバー自身の魅力に心掴まれたなら、これからもきっと応援できるはず?来年以降の活動が非常に楽しみであります。

 

+みんな結局骨抜きにされているというカリナ氏。コンサートで生カリナを目に焼き付けることが一応今の目標。


Black Mamba - aespa(에스파) [뮤직뱅크/Music Bank] 20201211

それとこのニンニンどこいった?

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【2】NCT:アフリカまで拡大はきついよ、ドリームの行く末は。

SM ยกเลิกแผนโหวต NCT 2020 หลังกระแส #BoycottNCTVoting ติดเทรนด์ทวิตเตอร์โลก

NCT 2020の活動を見て思ったのが、拡張の楽しみ方がいまいちわからないということ。メンバーがシャッフルされたステージを見ながら、そして年末の授賞式の団体写真を見ながら、これやっぱなんなんだろう?と定期的に冷静になってしまった自分がいました。

 

そしてSM代表の「日本、アジア、欧米、豪州、加えてアフリカまでNCT拡張する予定。すでに契約した練習生がいる」という発言。色々とツッコミどころは満載なのですが、とりあえずNCT DREAMの活動の保証だけしてもらって、その余白でもって好きにシャッフルするなり拡張するなりしてくださいという超勝手な筆者の意見をここに書き記しておきます。もう個人的にはNCT宝塚歌劇団だと捉えることにしていて、演者は時の流れとともに入れ替わってゆくが、NCTという看板と世界観・音楽の方向性はいつまでも変えないという感じで理解しております。

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これみなさんどう感じているんでしょうか?

これまでと比較した時にとびっきりの良曲を発売するわけでもなく、2人増員+数撃ちゃ当たる戦法で攻めてきたという点以外に変化のないNCTが、MV再生回数も音盤の売り上げもアルバムを出すたびに記録更新しているようで、確実にこの数年で全世界にK-POPライトファンが増えてきているのだろうな〜と思いました。この興味深い現象はNCTに限らずですが。

【3】 NCT:チソン不足!パフォーマンスが早く見たい!

NCT2020の活動でMake A Wish, Misfit, From Home, 90's Loveときて、Work Itで気が付いたこと。チソンパーク不足!物足りなさが半端じゃない。チソンがいれば、謎のマッシュアップ曲 Resonanceももうちょっと良い味出せたんではないのと思ったり。なので、懐かしの2016 MAMAのBlack on Blackを置いておきます。中学生ながらバチバチにセンターはっておられましたね。怪我が早く良くなることを願います。


[2016 MAMA] NCT - DANCE CONNCECTION + Black On Black

 

【4】 TXT:ヨンジュン東方神起ユノユノかすかに似てないか?

重心の低さや踊っている時の熱量なのか、はたまた身体的なバランスから来るのか、ヨンジュンのダンスを見ていると定期的にユノユノ先輩を思い出すんですよね。おそらく事務所の先輩であるBTSのジミンと近いスタイルで踊っているようですが、たまにユノユノを発見してしまいます。手・指の使い方?共感してくださる方いらっしゃいますかね?(ちなみに東方神起繋がりでいくと、チャンミンとカンテヒョンがかなーり似ていると思うのですが、これおそらく何がという部分を理解してくれる方がこの世に存在しないんじゃないかと思っているところです。これまた万が一共感してくださる方がいれば、コメントください。東方神起を知っている世代でTXTもそれなりに知っている人っていらっしゃいますかね...。)

 

話が少々ずれますが、動物園から抜け出したピューマのMVかなり筆者的ツボでした。この活動から半年しかまだたってないんですね。だいぶ昔の記憶な気がしてしまいます。



【5】 ENHYPEN:不思議なほどニキしか目に入って来ない、末恐ろしい15歳

岡山出身、2005年生まれ、グループ最年少のニキ。I-LANDではダンサーに見えると言われたり、確かに若いからゆえの不器用さや若干の力みすぎ感もあった彼ですが、デビューしたらあらびっくり、身長も伸びて、しっかり表情もアイドルになってました。I-LANDでのSeventeenのHITのカバーがなかなか衝撃的で、何度見返してもニキしか目に入って来ないという恐ろしい現象。その動画がこちら。



 そんな末恐ろしい2005年生まれでありまして、きっとI-LANDを観ていたほとんどの日本のファンは保護者の気分以外の何ものでもないではと思う次第です。I-LANDの最終回を見て、これから韓国で、ビッヒでたくましく生きるのだよ、ニキよ。と思っていた筆者です。

 

今後のニキのパフォーマンスが楽しみな一方で、完全に保護者目線の筆者的には、どこかの日本の媒体のインタビューで日本語にはない韓国語の表現を直訳して使って話している姿をみて、勝手に心配になりもしました。というのも、14才で韓国に渡り、Kpopアイドルという特殊な世界にどっぷり浸かって成長していく子なわけじゃないですか。今後も日本人メンバーという肩書きに変わりはないにしろ、日本語の言語能力が小中学生で止まったままのセミリンガルになるのではないか、また日本人というアイデンティーはどうニキの中で確立/認知されるのだろうかなど色々考えてしまうんですよね。 やはり多国籍グループの中の一人として存在するのと、自分以外のメンバー全員が韓国のアイデンティティ(言語、文化背景、歴史 etc.)を共有しているようなグループに一人混ざってやっていくのはだいぶ差があると思うんですよね。まあENHYPENにも海外育ちのメンバーもいるのですが、Big Hitが最近特に大きな舞台で韓国の伝統的な文化を使ったパフォーマンスもするじゃないですか。そういう”世界的に影響力のあるアーティストとして、ウリナラの文化を世界に発信していく”というテーマの時に、ニキはどうなるのだろうかと思ったり。まあしなやかにに逞しく育っておくれよと思うとともに日本語と日本で過ごした幼少期忘れんといてなニキ。という感じですかね。とりあえず、現時点で思っていることを備忘録的に書き記しておきます。

 

さいごにJYPへの小言2選(TWICE・NiziU)

追記1:記事タイトルからズレまくりですが、まずそろそろTWICEの振付師Kiel Tutinから違う人に変更しませんかと思い続けた2020年でした。彼の振りつけを踊っているTWICE魅力的ですかね?そして相変わらず日本語 ver. リリースのやっつけ仕事感がすぎる!あの日本語詞にゴーサイン出している人、SHINeeのデビュー曲(누난 너무 예뻐)の日本語歌詞作ったら、サビに無理くり「お姉さんとても綺麗〜♪」って詰め込むのでは....

 

追記2:NiziUのてれび戦士アプローチはそれはそれで良いので(参考記事)来年はハートとウインク以外の表現が見られることを期待します。あと歌詞をもう少しなんとかして...。

テク憧 on Twitter: "4KなNiziUはいかが? #紅白歌合戦… "

 

 

 

【TXT】名言製造機カンテヒョン、目立たないが賢い彼とTXTの行く先は

アイドルを純粋に楽しんでいるというより、ひっそりと観察している節がある筆者が見つけた、面白いアイドルをシリーズでお送りしております。前回のNCT DREAMチョンロに続き、今回はTOMORROW X TOMORROWカンテヒョンについて書いていきます 。

 デビュー当時、一瞬で動画を閉じた筆者

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2019年3月。TXTがデビューした当時ですね、しっかりとMVもデビューステージも確認したのですが、正直 「あー BigHitは結局イケメンを5人集めたんかあ、それ一番つまらんやつやわ」と思い筆者は静かに動画を閉じました。

 

ボーイグループに関心のない筆者はそもそもちゃんと観ようともしてないんでね、どのグループみても基本そうなりますわ。そして歌詞の奥に込められた世界観など確認することもなく、「おー角が生えたって言ってんなー」程度で終わりました。もちろんヒュニンカイしか顔の識別できませんでした。


Tomorrow X Together-Crown(어느날 머리에서 뿔이 자랐다)[Music Bank/2019.03.29]

 デビューから1年が経ち、収録曲もステージ動画も増え、メンバー5人の人間模様も徐々に分かってきたところでTXT意外とおもろいなとなり、今にいたります。事務所が入念に作り込んだTXTの世界観が少しずつ見えてきて、今後どうあのストーリーをBigHitが次の段階へと展開していくのか気になってしまっています。

そして見つけてしまいました、カンテヒョン。

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基本情報

  • カンテヒョン(강태현)
  • 2002年2月5日生まれ(TXTではヒュニンカイとともに末っ子ライン)
  • ソウル特別市江南区出身

私が思う彼の印象と魅力をいくつか紹介していきたいのですが、まずなんといっても

①とにかく賢い

韓国の一部ファンからトクテヒョン/똑태현 (※韓国語で賢い子の意味をもつトクチェギ/똑쟁이からついた愛称)と呼ばれていますように、彼非常に頭が切れます。インタビューの様子やメンバーとの会話などステージ外の言動に注目してみてみると、賢さ・鋭さがにじみ出ています。頭のいいアイドルは見ていて面白いので筆者はけっこう好きです。

 

彼は一応TXTの中で日本語担当ということになっていて、まあまあ日本語を話せます。語彙や表現の幅は少なくとも、丸暗記したというより基礎的な部分はかなり理解した上で使っている感じがして、やっぱりカンテ頭いいんだろうなーと感じます。英語もネイティブではないですが、実用的なレベルで操っています。

 

この「カンテヒョンは頭がいい」という中にも “試験勉強が得意” “知識が豊富”といった学力的な意味での賢さもあると思うのですが、物事やまわりの状況を鋭く観察しているという意味での賢さも含まれているのだと思うんですよね。 「あ、これいけそうだな。もしくは、これこのままいくとまずいんじゃないか。」というような勘の鋭さも併せ持っている感じがします。グループ内にこういう察しが良く、かなり頭の良い子が一人でもいると興味が湧いてしまう筆者です。(しかしカンテヒョンのこの賢さがグループの面白さ、行く末にどれほどうまく作用するのか、その賢さが今後彼の大きな魅力になっていくのか否かは、まだ大きな確信は持てていません。もう少し見てみる必要がありそうです。)

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②ひと悟りは終えてます。ええ。

彼 がよく名言製造機、人生何周目?と言われていますように、2002年生まれの高校生なのですが精神的にだいぶ成熟していて、そして達観しています。結構本質を得たことを口にするんですよね。自分だけの哲学がありそうです。そして圧倒的に理性的という感じがします。

 

かつて不定期で「カンテのお悩み相談 Vlive」をしていたのですが、カンテヒョン の返しが結構秀逸でおもしろいのでぜひ見てみてください。2019年12月のVliveの中で「夢がないのですがどうしたらいいんでしょう」という質問があったのですが、自分が実際こうだった時は〜と自身の体験を交えながらアドバイスを送る当時高校2年生のカンテに筆者は感心しました。お悩みへの返し方、言葉選び、彼なりの結論を聞いて、本当にいい意味でぎょっとしましたね。立派だなと。

 

このように、頭の良さと第一悟りはかるく終えているがゆえの心の余裕がにじみ出ているカンテでありますが、筆者はそんな彼がアイドルをやっていることが不思議でもあります。

 

TXTが現段階では、自分への違和感や葛藤、人間関係の悩み、現実からの逃避などをテーマに歌を歌ったりしていますが、カンテヒョンはもうそんな段階にはいないだろうなーと思いながら見ています。自分がどんな人間かもよく理解しており、人生観や自身の道徳基準みたいなものを一通り確立し終わって、もうどんなことが起こっても自らの軸にしたがって対処できるぐらいの芯の強さを感じます。やはりチームにこういう子がいると気になってしまう筆者であります。

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③アイドルとしての役割を全うするカンテヒョン

カンテヒョン はなんとなく自らの職業を天職あるいは適職だと自覚して、アイドルとしての役割を全うしている感じがあるんですよね。しかし、生まれながらのアイドルだなーと言いたくなる感じでもないです。人一倍頭が切れて、多分何やらせても偏差値60以上でできちゃうタイプの彼だと思うのですが、かといってアイドルの分野ではBigHit 伝説の練習生ヨンジュンのように全分野ぶっちぎり1位を余裕でかっさらっていくという感じはなく、自分の頭で考えながら着実に練習を積んできたのだろうなというような印象を受けます。(全て筆者の想像に過ぎないのですが)彼自身、アイドルという職業がまた自らを成長させる場であることを心得た上で、日々精進しているんだろうなと感じます。

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④"職業アイドルの賢いカンテ”フィルターがかかった後は

このFancam動画とかどうでしょう。


[입덕직캠] TXT 태현 직캠 4K ‘Drama’ (TAEHYUN FanCam) | @TXT Comeback Show

自分がいるべき場所を悟って、覚悟を決めてアイドルやってる頭のいいカンテというフィルターを一度かけてしまうと、ステージ上の様子が違って見えてくるんですよね。そしてとてつもなく彼の今後の成長が気になってしまいます。

 

思った以上に不器用に、新人感出しながらでやっています。誰よりも健気に習った通りに踊ろうとしている感といいますか。常に重心低めで首から下を器用に動かしながらも顔は絶対にぶれないヨンジュンと異なり、頭も髪もぶんぶん振り回してます。頭が切れて、達観しているのに、あんなにガクガク健気に踊っちゃっているんですよ。この健気さと余裕のない感じは新人時代の期間限定でいずれ消えていってしまうのでしょうか?

 

5人の全体の動きを確認する用にこちらも。赤髪の彼です。健気に踊ってます。


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他にもMRを除去した動画とかを見てみると、あの振り付けを成立させるため思った以上にみんな歌っていない中でもヒュニンカイとカンテヒョンはかなり声入れて歌っていることが多いです。そういう動画を見て、カンテやるやん頑張るやんみたいな謎の気持ちになって今後の成長も含めて気になってしまう筆者です。

 

というように一度彼の性格を知ると、あの誰よりも健気に正確に新人全開で踊ってるダンスも、5人の曲の中にある伸びやかで高めの歌声も、身長176cm で一番小さいことも、きっと今後もグループ内人気No1.にはならなそうな部分もいろいろとますます魅力的に見えてくるんですよね。あの4人が周りにいるからこそ感じられる魅力でもあります。

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TXT今後もきっと大丈夫やろと思わせてくれるカンテ先生

おそらくこの先も「BTSの弟分」と言われ続け、周囲からの期待も大いにかけられるに違いないTXTだと思うのですが、あの5人なら、そしてあのカンテヒョンがいるならば何を言われようが大丈夫なんじゃないかな、彼らだけのアイデンティーを見失うことはないのではと思っております。彼の賢さがうまく作用するかの確信はまだ100%に達してはいませんが、多少なりともTXTに賢い子がいる安心感を勝手に覚えております。そして、事務所も今はTXTの世界を丁寧に作業して作りこんでいるので、今後の展開にも期待大という感じです。

 

しかし実際は、TXT自体が「BTSの弟」「ピュアでシャイなイケメン5人組」みたいな部分しか見えてこない取り上げられ方をするので、よく覗けば面白いものがあるんですけど、通りがかりの人には”あ、よくあるやつね ” みたいに素通りされて食いつきづらい感じ、入り口の狭さみたいなものは感じます。TXTの世界観を知って、5人の様子を知った上でステージを見るともうブサブサいろいろと刺さってくると思うのですが。

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こういう感じで来られても、多くの人は正直どうも思わないはず(?)

さいごに

筆者の気になる韓国アイドルリストに見事に載ってきました、カンテヒョン。 (ちなみに不動の一位はチョンロ大先生)長々書きすぎましたが、カンテヒョン はかなりのレアキャラだと思われます。そして最初は顔だけかよと思っていたTXTですが、見れば見るほど絶妙な5人を選んだなと思います。いろんな面でバランスが良いです。今のところ、お互いの魅力を最大限に引き立てあっています。 そしてやはり事務所が奥まで思考を凝らして入念に準備しているというのはBigHitだな〜という感じです。あのストーリーからどうなっていくのかまだ誰もわからないところがワクワクします。正直TXTが他のグループのように単発で曲を出しているだけだったら、カンテヒョン先生がいたとしてもここまで引きずりこまれらなったかもしれません。

 

TXTは思ったよりまだ熱狂的なファンが少なめ、音楽番組での成績もこれからといった印象はありますが、デビュー後いきなり売れたものの実は内容が乏しく徐々に飽きられて降下していくより、今ある方向性と丁寧さでカムバック毎にじわじわと上がっていく方が、メンバーの姿勢や長い目でみた人気/持続性の観点では良さそうなのでTXTはこれでよいのだと思います。まだファンダムも穏やかそうですし...。

 

久々に今後に期待ができる面白いグループが出てきたなと。「BTSの弟分」というレッテルがしばらくつきまとうにしても、Big Hitが2022年までにボーイグループを2組デビューさせるそうなので、BTSのすぐ下の弟、BigHitプロデュース男子グループ2組目という立ち位置、2組しかいないという今の状況は実は美味しいのではないかなと思っています。

 

(余談ですが、ENHYPENを見るともはや「BigHit = 防弾少年団」ではないのだなとひしひし感じます。アジアの枠を超え、BTS が持つ世界へ影響力は間違いなくKpop史上最大であり、韓国の国威掲揚への貢献は計り知れません。所属グループ1組という会社から二人三脚でここまで成長したのですから、「BigHit = 防弾少年団」で間違いないのですが、TXT、ENHYPENと若い少年たちの勢力拡大によって、世界相手に良い音楽を届けるという壮大なビジネスとその責任を背負っているBTSのピリピリ感がなんとなく薄れていく印象があります。今後新たに若いショタショタしたグループが出てくるたびにさらに薄まっていくのだろうなあと。)

 

若干話題がそれましたが、筆者としてはTXTのストーリーの展開、メンバー5人の表現者としての変化、チームとしての成熟など、いろんな面での5人の成長を今後も静かに見守っていきたいと思います。カンテヒョンに関しては、アイドルカンテ、表現者カンテとしての成長も気になるところですが、彼の今後の発言や人間カンテの変化にも注目です。

番外編

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ちなみに、TXTカンテヒョン とNCTの末っ子で才能光らせまくりのパクチソン君は全く同じ生年月日で2002年2月5日生まれです。NCT DREAMウォッチャーで、ホバボード乗ってche-che che-che chewing gumしてたのは2年程前だと錯覚している筆者にとっては、もうチソンは中学生じゃないんだと目覚めさせてくれるかなり衝撃的な事実なのです。経歴も性格も全く違うタイプの二人ですが、同級生か〜タメ口か〜と思うと不思議というかもう感慨深いです。いとをかし。

 

思えば NCT DREAM もTXTもメンバーは1999年〜2002年生まれで構成されていて完全に同世代なんですよね。TXTは2年目でまだまだ新人駆け出しという認識ですが、かたやドリームは2016年8月にデビューしたので今年5年目、実はBLACKPINKと同期というびっくりな彼らなんですよね。ドリームは中学生の頃(数名は子役時代から)露出あるので尋常じゃない芸歴です。でも同い年なんですよ。同じ学校にいたらクラスメイトですよ。TXTとNCT DREAMの世界は完全別物として認識していたのでね。

 

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これまた2020年1月のソウル歌謡大賞でNCT DREAMの舞台を見つめるTXTの動画を見てしまいまして、彼らにとってチソン君は先輩アイドルか〜やっぱり舞台の表現がもう次のレベルにいってるもんな〜そりゃカンテヒョンが練習生1年目の頃にはチソンくんデビューして活動してたもんな〜と思いながら、感慨に浸ってました。

 

NCT DREAMとTXT。それぞれのチームの魅力もアプローチも境遇も異なる2チームですが、ここが音楽で真正面からぶつかる関係になればこんなに面白いことありません。SMがつくる7人組NCT DREAMとBigHit が作る5人組TXTが大賞を取り合う相手にまでもし成長したら、感慨無量すぎますし、私のKpopオタクシーンに幕を下ろせると思います。とはいえ、NCT DREAMは現在解体の危機を迎えている上、NCTがまだ懲りずに拡張・再編成しようとしているのでね。なんとか固定で向こう5年をDREAM一本で本気でやっていくような方向にならないかと。TXTは今後順調に成長するでしょうに。(ならないか、、SMよ、、、こんなバランスのいい子たちは滅多に誕生させられんよ、奇跡やで。127より未来あるよ。)

 

いつかこの2チームの白熱した対決が見られる日が訪れますように。

【NCT DREAM】これほど特殊で笑えるアイドルいません、チョンロ大先生

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8年ほど前に筆者がKpopにどハマりした頃と今ではケーポップインダストリーも流石に変わりました。当時は純粋に韓国のアイドルたちの世界を楽しんでいたのですが、ここ数年はもっぱら斜めから眺めている筆者であります。時に物足りなさや疑問を覚えてしまう、そんな今日の韓国アイドル業界ですが、いろんな意味で笑えて楽しいアイドルが何人かいるのでシリーズ的に書き残していきたいと思います。

今回は第一弾ということで、気になるアイドルリスト不動の1位であるNCT DREAM チョンロについて書いていきます。これほどまでに特殊っぷりを発揮しているアイドルはいませんし、こんなに大爆笑できるアイドルなかなかいません。チョンロ大先生です。彼自身の溢れ出る魅力はもちろんですが、そんな彼がNCT DREAMのチームの雰囲気にもたらす影響がすごかったんですよね。

規格外、特殊っぷりはナンバーワン

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ここ4年で目覚ましい成長を遂げたので、いつのチョンロを載せればいいかよく分かりません。

基本情報

  • チョン・チョンロ(钟辰乐)
  • 2001年11月22日生まれ(チソンとともに末っ子ライン)
  • 中国・上海出身
  • 経歴:幼い頃は中国で歌の神童として歌手活動。ソロコンサート開催済み。実家が桁違いのお金持ちで有名。

あげればきりがないほど、笑えます彼。長くなりそうですがデビュー時から時系列で書いていきます。

この子誰?ざわついたデビュー当時

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前列、左から2番目の上海育ちの坊ちゃん

NCT DREAMはSM Rookiesとしてすでに公開されていた5人(マーク・へチャン・ジェミン・ジェノ・チソン)に中国出身のロンジュンとチョンロの2人が加わり、7人組として2016年8月にChewing Gumでデビューしました。

こっそりガム食べて先生に怒られる坊やたち的なミュージックビデオで全員短パン!! 膝小僧!!という感じで、ついにSMもショタ全開で売ってきたやら、まあ色々言われながらデビューしたDREAMであります。

 

当然、情報の少ないロンジュンとチョンロがこの子だれ?状態になるわけで、ロンジュンに関しては結局、「中国吉林省出身で朝鮮族だから韓国語が話せる」ぐらいしか情報が出てこなかったのですが、チョンロ大先生はもう中国天才キッズシンガー時代の動画やら実家がえげつない金持ちだという噂やら、富と貫禄を漂わせまくり幼少期の写真やらがざっくざっく出てきて、しかも韓国語も挨拶程度にしか喋れなかったので本当に君、何者?という感じでした。

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思えばよう目をかっぴらいてたなチョンロパイセン。そしてSMに消されたロンジュンの八重歯。

異質感マックスだった初期の大先生

2016年3月にSMエンターテイメントに入社、6月にMV撮影、8月にMV公開と韓国に入国してからたった5ヶ月で爆速デビューを果たしたチョンロであります。

(のちに本人が、SMから母親にキャスティングの電話があり、結局契約することになったという話をしていましたが、なぜにこれほどギリギリに合流しデビューまですることになったのか事務所側の事情が気になります。チョンロさん全くK-popに興味なかったですよね?)

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SMRookiesー弟組5人時代

まあChewing Gumから2枚目のMy First and Lastぐらいまでですかね、初期のチョンロ大先生けっこう浮いてました。

急には馴染めないというのも当然といえば当然な話で、なにせSMがアギ神起(赤ちゃん東方神起)として手塩をかけて育て、2015年にはSMTOWNのオープニングアクトを務めさせ、韓国のディズニーチャンネルにまで出演させたこの出来上がっている5人組に最後の最後に合流してきたので、Vliveで彼らの様子を見ていても、なにこいつ?と思っていそうな感じがどことなく漂っていた気がします。

チョンロさんはこの幼馴染5人がデビューするぞという時に現れた、ついこの間やってきた全く韓国語の話せない謎の中国人ですからね。デビュー当時は彼ら自身もとりあえずこの7人でやるっぽいという感じだったんじゃないかなーと勝手に推測します。

 

でもさすがチョンロが大先生たる理由ですわ。韓国語話せないなんて全く関係なし、物怖じせず周りが若干引くぐらいグイグイ画面の前方に出てくるわ、vlive生放送の企画の途中にトイレ行っちゃうわ、ザクザク出てくる爆笑過去エピソードなど含めて規格外でしたね。あと韓国語が全く話せなかったので、とりあえず事あるごとにoh my god!と叫んでましたね、しつこいくらいに。当時それしか使える感嘆詞がなかったんでね。

韓国の芸能界/事務所のルールを心得ている子供だけど大人な5人にとってはあの図太さ(度胸)とマイペースっぷりは理解しがたい部分もあったのではないでしょうか笑。

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いろいろとぶっ飛んでいて只者でないチョンロですが、どこか憎めない感じで、2,3 曲目あたりから、だんだんと"ああチョンロはチョンロとして受け入れないといけないな"という雰囲気になっていったように感じました。

まあ甲高い声でキーキーピーピーあっはっは笑ってましたわ大先生。韓国語を話せなかったのにも関わらず、初期から完全に彼がドリームのバラエティー的面白さを引っ張っていましたしね。他のメンバーがまだおとなしめに出方を伺っていたひよっ子時代にも、彼だけは通常運転してました。チョンロがいて助かったバラエティーシーンがいくつあったか…。

 

チョンロの面白さはいつでも、「やばい笑うさすがチョンロ天才こりゃ大物だわ」でありまして、この感じわりますかね?いや〜最高です。どの国に行っても自分らしくやっていける子だと思います。

とにかくポテンシャルが半端ない、あっという間に爆イケに

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 もうみんなびっくり、あっという間に(爆)イケに成長しました。顔つきも青年へと本当に絶妙にいい感じに変わり、身長もぐんぐん伸びてもうなんというかすごいなチョンロという感じです。ビジュアル面だけではなくダンスも韓国語もめきめき成長し、いつの間にそこまでできるようになったん?としっかり笑わせてくれます。We Young(2017)→ Go(2018)→ Boom (2019)の順でチッケムを見ていくとなんと形容すればいいのやらもうとりあえず、チョンロよぉぉぉーーという感じでしかないです彼。デビュー当時からただならぬポテンシャルと天が味方している感といいますか、強運の持ち主感がすごかったのですが、表には出していないだけでしっかり練習したのでしょう。生まれ持ったセンスと運だけではこうはならないはずです。

 

チョンロ大先生はカムバックするたびに期待を裏切らないというか、もういろいろな感情を飛びこえて笑えてくるんですよね。こんな爆笑できるアイドルそうはいないでしょう。チョンロに目をつけてしっかりと韓国に引っ張ってきたSMのスカウトマンにどでかい賞を差し上げたいです。まあなぜこんなにも全てが上手く成長したのでしょうか。不思議ですよね。あのチソンくんとベストフレンドになったのも大きいのでしょうか。

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ずっと同じグループでいてほしいよ。この2人は。

素晴らしいステージ感覚、NCT DREAMへの影響

身の上話からチョンロ先生のステージ事情に話を進めますと、やはり爆速デビューを果たした当時から先生はセンスがあって本当に笑えます。最初の2-3年はカムバックの度にめきめき上達していくのが顕著で、”え、またチョンロ成長してるやん”としっかり楽しませてくれました。同じNCT DREAMのチソンくんはこのポイント置き・出力調整の達人だと思っているので、やはりここでもベストフレンドからの影響が大きいのでしょうか。チョンロに限らずNCT DREAMはグループ全体としても、常にステージ上の表現が適切な幅にはまっていると筆者は感じていて、やっぱドリームちゃんたちええよな〜上手やな〜と思っています。

 

NCT DREAM:1,2,3 (やはりチソン君はパフォーマンスの中核ですね)


Super Juniorカバー:みんな表現が上手だなーと。

兎にも角にも、チューインガム時代からSMで何年も練習を積んだ幼馴染5人組の中で遜色ないほど堂々として表情もよくやっていましたし、君は練習期間5ヶ月でなぜここまできるのかな?歌割りも結構いいところもらってるじゃないすか先生!と異常なポテンシャルを見せつけられて、その底知れなさに盛大に笑えたんですよ。

繰り返しますが、チョンロの面白さはいつだって「やばい笑うさすがチョンロ天才こりゃ大物だわ」であります。本当に不思議なのと特殊なのとで気になって仕方がありませんでしたね。

 

NCT DREAM:Chewing Gum(中国アクセントがまだ強く残っていたこの頃が懐かしい)


NCT DREAM - Chewing Gum [Music Bank / 2016.09.23]

 それと、チョンロ大先生はやはりあの歌声がいいですよね。高音でも澄んでいて伸びやかでサラサラボイスであります。音程にひねりのあるパートを任されがちで、少ない分量でもしっかりチョンロ色に染めきって印象を残してくるのもツボです。ハードな踊りの直後でもかなりの声量がマイクに入って音程も外しませんし、安定感があります。安心のチョンロです。小さい頃から歌手活動しているのでさすがに上手です。

後から合流したあの中国人2人が共にDREAMの歌を引っ張っているあの感じも良いですよね。あの幼馴染5人だけだと立派なボーカルはへチャン1人なのでね。ロンジュンもチョンロも常に安定していて感心しっぱなしです。そしてどうでもいいですが、GO の“くげにそんてぎみょ〜ん きょるぐぁ〜どに-が  ちぇ-ぎむじょやじ”の部分(伝わります?)、あそこのチョンロの表情と歌声は本当に素晴らしくてお気に入りです。

  

そして、チョンロとロンジュンが幼馴染5人組に加わったことはグループの持つ雰囲気にも多大な影響があったと思われます。というのも、2001 年生まれのチョンロ先生加入で圧倒的に「年下組優勢」の雰囲気が醸成されたのではないかなと。

 

NCT 127のステージの必死さ責任を背負った雰囲気に対して、ドリームはなんというか肩の力が抜けていて楽しく活動している印象がありますが、筆者はやはり『圧倒的なダンスの実力と舞台センスを持つチソン』と『常にニコニコわっはっは穏やかさんで余裕のあるチョンロ』の存在が非常に大きいと思います。弟組と127兄さんたちとは置かれている状況が違うのもあると思いますが、この2人がいるとドリームの優しい和やかな雰囲気が加速する感じです。そしてニコイチ感の強いジェノジェミンだけでは甘すぎて胸焼けしてしまいそうなところにロンジュン僧侶がいると、絶妙な感じでスカッとさせてくれるのでこちらの加入も本当に素晴らしいです。彼はわかりやすく目立っていないですが間違いなく宝です。

結局何がいいたいかというと、今振り返ればこのチョンロとロンジュンの加入はとんでもない大型補強だったということです。

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ザ・ドリームな一枚

さいごに

身の上がこんなに特殊なアイドルいません。そして期待を裏切りません。ひよっこ新人アイドルであり、当時16,7歳の高校生がアップルウォッチを見につけ、メンバー誕生日にはそのアップルウォッチをプレゼントと配りまわり、想像を優に超える特殊っぷりを発揮。チョンロ先生はいつだって期待を裏切りません。あの実家の車も、NCTメンバーと宿所生活せず韓国に家を買ってお母さんと一緒に暮らしているのも非常にチョンロらしいです。

 

中国育ちのアイデンティティを消すこともなく常に穏やかにマイペース。変にKPOP界に染まらず、チョンロはチョンロなままでいるのがやっぱりさすがなんですよね。大物です。そんな彼の最愛のアイドルがNCT 127だというのがまた笑えますし、初期の頃から日本のステージのMCでの「こんにちはーチョンロでーす」がめちゃめちゃネイティブなのも爆笑でした。もう彼から出てくる全てが気持ちよく笑えます。(彼の特殊っぷりに多いに笑わしてもらっている一方で、おそらくドリームの中で一番の常識人はチョンロだと思います。アイドルでなくても普通に難なく社会生活できるのでは。)

 

書き出したらかなりの長さになってしまいましたが、これからもチョンロが健やかに楽しく活動を続けてくれることを願っています。では。

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以前、BTSジミン先輩ってチョンロに似てない?と思っていたことがありました。今は筆者も全く共通点を見いだせないという。